決断の時

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不安に包まれ、ため息をついた。 「何、ため息なんてついてんだよ?」 「さっきまでこの世の終わりみたいな顔してた人にそんなこと言われたくない。」 「この世の終わりなんて顔してねーよ。」 「どうでしょう?」 私はとっても……ー 一般庶民なんかが知ってはいけない伊藤グループのとっても重大な事実を知ってしまっている。 なんだかとても気が重くなった。 龍之介の婚約者とかいうあのタレントの女のことだってまだ片付いているわけでもないのに、 私たちが抱える問題はいっぱい、山ほどある。 「なぁ、真琴」 、
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