決断の時

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「その不安、取り除いてやろうか…?」 「…ふぇ?」 龍之介は私の腕を掴んだ瞬間、私の体を一気に自分の腕の中に収めた。 速さと、そのテクニックに頭が追いつかない。 「ここ、外だよ。」 「まだ住宅街なんだし、人なんてそうそう現れない。」 余裕をかまして龍之介は口元の口角をぐっと上に上げた。 「そろそろさー、俺欲求不満で死んじゃう。」 「昨日キスしたじゃん。」 「でもHはしてなくない?」 「だって、永田優羽那のことがまだ片付いてないもん。」 龍之介の前では冷静な態度で喋ってたりするけど、 私だって実は欲求不満だったりする。 、
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