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「ふぇ…ッ…ううッ…」
涙と一緒に声までだして私は泣いた。
綾瀬くんがいなかったら私はきっと抱え込んで潰れていたかもしれない。
自分の決断を悔やんで、自分の弱さを恨んで…。
泣いてる途中は立ち止まって私の背中をさすってくれた綾瀬くん。
1人ぼっちだった私にはいつのまにか周りに暖かい人たちが支えてくれるようになった。
「無理矢理、伊藤社長の言葉を鵜呑みにして別れるなんて井上も馬鹿。
なんで伊藤の本当の気持ちを察してやれなかった…?
アイツが本当に怖いのはニューヨークで監禁なんかじゃなくて井上と別れるほうがよっぽど辛い。」
私は止まらない涙を手の甲で拭いながら話をいっしょうけんめい聞いていた。
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