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あー、最近分かんないことはっかだ。本当にイライラしてきそう。
「まずは、彼女いるの?っていう質問の答えが知りたくない?」
「........確かにね。」
そんなの質問しなくたってだいたいの答えは分かってる。
といいますか、イタリアンのお店で女性とお食事なんて彼女以外ないでしょ。
いや........龍之介のことだから分からないけど。
でも、本当に会いたいなとは思ってる。
これは、まぎれもない私の心からの本音。
「........そこのお店に行って通いつめれば会えるのかもね。」
そう言って、窓の外を眺めるアカリちゃんは本当のモデルみたいだった。
目に焼き付くくらい美しい。綺麗っていう言葉の表現が似合ってるって思う。
「.......ちょっとまって、メアド分からないの?」
紅茶が入ったペットボトルに手をかけようとした瞬間その手をアカリちゃんに掴まれた。
「番号はあるけど、メアドは消しちゃった。」
「なんだ、番号あるをじゃん。」
ニヤッと笑ったアカリちゃんを見て私の背中に悪寒が走る。そりゃあもう全速力で。
え。
なんか企んでるでしょ?
あからさまに何かを狙っているのは表情からして見ててバレバレだった。
........なんか、心配になってきた。
、
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