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伊藤龍之介side ▼△
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3年の冬のあの日、図書室で真琴と話してからすぐに俺はイギリスへ向かった。
理由は会社の会議に出席するため。
挨拶とただの見学だけど俺の参加はほぼ強制的だった。
俳優になる夢は諦めていた。最初から夢を見てたんだと自分に言い聞かせた。
あの図書室を境に俺は完全に真琴への未練を断ち切るつもりだった。
例えそれがどんなに難しいことだとしても時間が解決してくれるだろう。
でも、そんなのはただの淡い期待にすぎなかった。
日を追うにつれアイツの影はどんどん濃くなっていく。
最初は病気なんじゃないかって思った。
思い出して何度も狂いそうになった。
なんで俺はあの図書室でもう一度真琴に告白しなかったんだと後悔してる。
もし、真琴がもう一度やり直そうって言葉を待っていたら..........俺は本当に人生最大のミスって奴をおかしたんだと思う。
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