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「気になるのか?」
イギリスに滞在すること2ヶ月目、経営しているホテルに向かう最中いきなり糞親父が俺に話しかけてきた。
「なにが?」
窓の外を見ながらぶっきらぼうに答える。
「日本が。.......いや、正確に言ったらあの女のことが。」
「さあね。あんたさえいなければ今頃でも俺たちは上手くやってたはずだった。」
嫌みを込めて言ってやった。
俺の幸せ返してくれよ、..........アイツが唯一の精神安定剤だったんだから。
喉まで来たその言葉を飲み込んで睨むように糞親父を見た。
「お前の母さんも、お前と似た恋をしていた。」
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