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「何スーツ着こなしちゃって。」
クククと笑いながら綾瀬が俺のスーツを指差して笑う。
「失礼な奴。今日は真琴の両親に挨拶行ってきたからこの格好。」
「マジ?この年にして早くも彼女の両親への挨拶という経験をしちゃってるわけね。」
「まーな、まあ………結果は悲惨だったけど。」
今日の真琴の両親への挨拶を思い出して顔を歪めた。
あそこまで反対されてあそこまで嫌われて俺…大丈夫?
ちょっと、いや…かなり怖くなってきた。
「まあ、最初から上手く行くわけねーじゃん。自分の立場と年考えてみろよ。
しかも相手は御曹司で未成年。この条件喜ぶのは相当なビンボーか周りのグループ会社のご令嬢だけだな。」
ついついこいつの意見が正当に聞こえてしまった。
確かにその通りだと思う。
「真琴の父さん、ビンボーと金持ちが嫌いなんだってさ。」
その瞬間、綾瀬がぶっと口からコーヒーを吹きそうになっていた。
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