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「人生、まだこの年なのになんかいっきに色々体験して疲れた。
濃いわ…ていうか濃すぎだわ。」
ため息やら何やら体からいろんなものが抜けていくのを感じた。
「俺は羨ましいけど?」
朝希はニッコリ笑って俺を見据える。
「雅希は芸能人、伊藤は副社長。周りは普通の人生を送っていないからこそ俺にはこの普通の人生が一番似合ってると思って生きてきたけど
雅希も、伊藤もいくら文句言ったっていくら愚痴をこぼしたっても
それでもキラキラしていきいきしてる。
ちゃんと生きてるって感じがする。
だから俺は伊藤が羨ましいけどな。」
なーんて、とか言いつつ朝希が本心で俺にそう言ったことはよく伝わってきた。
こんな人生羨ましいなんて言われたのが初めてで少しびっくりしたことを俺は隠しきれなかった。
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