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「では、一通目。」
箱から手紙を抜き出した由さんが読み始める。
「ちとさん、おっ高校生だって。司もそれくらいだったんじゃない?」
ニヤニヤ手紙片手に見つめてくる由さんに頷く。
「そうですね。もしかしたらタメかも。」
「良いよな。若い。」
「由さんもでしょ?」
そう聞けば由さんは、もう成人して仕事してたしと拗ねたように呟いた。
「まあ、そのおかげでファンになって今、一緒に仕事出来てるんですから。」
「司~。」
今度はウルッと涙した(多分嘘泣き)由さんのテーブルを指で軽く叩く。
「じゃあ、仕事してください。」
由さんは、その言葉に渋々読みながら、「司、俺の扱い上手くなった?」と呟いていた。
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