第10話

18/27

1515人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
そのままソファに倒され、唇が一旦離れたものの、 「…っ ……んっ……」 すぐにまた深いキスを続けられた。 離れてもまた繋がっていたいという風に、 互いに近づき、一つに重なりあう。 空白の時を、いっきに埋めるように。 あたし、狂ったかもしれない。 もしくは、 脳内を手始めに体中の神経が麻痺したに違いない。 荒々しいキスをされながら 常務の手はいつの間にかあたしのシャツをめくりあげ、 胸の谷間へ無理矢理押し入り、揉みほぐしていて。 それを素直に許しているから―――… そして、 もっと欲しい、足りない、と。 一心不乱になって、求める心が芽生えている。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1515人が本棚に入れています
本棚に追加