1516人が本棚に入れています
本棚に追加
しまいには、
どうしてこんなことをしているのかさえ
わからなくなってきた。
そうしなければいけない理由も。
あたしの思考は矛盾を通り越して複雑に歪曲し、
絡み合っている。
めちゃくちゃだ。
目に涙が潤んだけど、
お腹にも喉にも力を入れてぐっと堪えた。
常務は
あたしのことをどう思っただろう―――…
そして迎えた27日のお弁当最終日。
屋上の扉の前で立ち止まり、ごくりと唾を飲む。
意を決して扉を開けたけど、常務の姿はなくて。
不思議に思いながら足を前へ進めると、
テーブルの上にメモが置いてあるのに気づいた。
それを手にとる。
最初のコメントを投稿しよう!