第1話

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カツ、カツとハイヒールの音が高鳴る。 人気(ひとけ)のないビルに響いた音はすぐにひっそりとした気配を告げる音へと変わった。 不意に音が途切れた。 数秒、間が空いたかと思うと、インターホンの音が暗がりに響いた---------- 物事に終わりなどない。終わるとしたらそれは貴方との係わりであって、全ては連鎖しているのである。 故に、終わりは“始まり”に過ぎないのである。 因みに、この言葉は数多くある見方の一欠片でしかなく、私のふと思ったことの一部だ。
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