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「、、、、、、」
薬を塗ったり包帯を巻いているうちに普段お喋りな変人は静かになった。
〈これは、、、酷いですねぇ〉
恐らく川へ飛び込んだのとは違う傷が体の至るところにたくさんあった。
「切り傷に火傷に打撲、、、何があったのでしょうねぇ、、、。」
そう言いつつも一切心配していないように見えた。
〈あぁ、このままだと傷が残りますねぇ、、、私のお人形なのに、、、綺麗にしないと。〉
「ホウ。」
傷に手をかざし一つ一つ傷を癒していく。
暖かな金色の光が跡形もなく傷を消していく。
「よし、これで良いでしょう♪折れてる所は完全には無理ですが、、、恐らく数日で治る筈ですしね♪」
変人はまたもや一人ウンウンと頷いていた。
〈はぁ、眠くなりました、、、ベッド、、、はお人形さんを寝せてる、、、まぁ、隣で寝ましょう♪〉
変人は鼻歌を歌いながらベッドへ潜り込み少年の頭を優しく撫でながら眠った。
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