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「私なんか見てくださいよ、こんな髪色で、、、お爺さんですよお爺さん」
変人は溜め息をつきながら言った。変人の髪の色は白銀でとても神々しく見えた。だが本人にとってその髪は嫌で堪らなかった。
「まあこの瞳は気に入ってるんですけどね♪」
少年は変人の瞳を見つめた。先ほどは片方しか見えなかったが、両方の色が違っていたのだ。右目が青、左目が緑。
どちらも見透かされそうなくらい澄んでいた。
〈綺麗、、、〉
少年は思わず変人の顔に触れた。
「ふふ、、、あなたから触って頂けるなんて嬉しいですね♪」
変人は目を細めクスクスと笑った。
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