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そう僕に質問をしてきた。
「確かに……有り得るかもな、」
夜月は冷静に思考を思案させながら返事を返した
「私達はデスゲームの参加者にされたのでしょうか?」
少女は不安気に俯きながら言ったよく見ると組んでいる両手が小刻みにブルブルと震えいた
「まぁ、取り敢えず。他に人が居ないか探そう 」
僕はそう言って洞窟内を駆け出した
「あ、待って下さい。私も一緒に行きます!」
少女はそう言うと夜月の右側に着いて早足で進み始めた。
「あぁ、別に良いけど。大丈夫か?」
僕は一応彼女を気遣いながら歩みを合わせて歩いた
暫く二人で洞窟内を歩き回っていると
【デスゲーム参加者の諸君、これからゲームを始める。】
何処からかダミの掛かった声がした
「な、何処から聴こえてくるんだ?」
僕は周囲を見渡した。しかしスピーカーらしきものは一つも見当たらなかった
「ちょっと待って下さい!此所には。私達二人しか居ませんよね?」
【デスゲーム参加者諸君は各々違う場所に居る。今から言う制限時間内にゲームをクリアしろ】
少女が質問した瞬間ダミ声の其はそう返答した
「成る程な、何をクリアすれば良いんだ?」
【尚、クリア出来ないプレイヤーには死が待っている。】
ダミ声の其は詳しくルールを説明せずに接続が切れたのか喋らなくなった。
「えっ、結局どんなルール何ですか?」
少女は首を傾げながら言った
「さぁな、この洞窟から抜けろって事じゃないのか?」
でも、間違えれば死ぬ。時間切れになっても死ぬ
「完全にデスゲームだな。これは」
夜月は周りを見回しながら取り敢えず洞窟内を歩く
「あ、名前訊いても良いですか?」
すると唐突に彼女がそう訊いてきた
「僕は夜月だ。君の名前は?」
夜月は少女の方を向くと名前を訊ねた
「私はめ、女神です……。」
それを聴いて僕は思わずポカーンと口を開けた
「い、良い名前だな!」夜月は慌てるようにそう誤魔化し笑いを浮かべた
「あ、やっぱり変ですよね。このユーザーネーム」
少女はしょんぼりしながらそう言った
「いや、人其々だから。気にするなって!」
僕は精一杯の励ましのつもりでそう言った
「ごめんなさい、変ですよね?ふふっ。私やっぱり……」
少女はいきなりネガティブモードに入ってしまった
彼女はまさかのヤンデレだった。
「い、いや。えーと……女神凄く良い名前だと思うぞ!」
夜月が何とか励まそうとそう言った瞬間
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