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「え?なんか入ってるの??」
茶々はなんかいろいろ危ないから気をつけろって、空に言われてたんだった。忘れてた。
「入ってないけどお?」
にやって茶々が笑う。
けだるげに椅子に腰掛けて、前髪をいじりながら楽しそうに続けた。
「ビーフジャーキーってうまいけど、口臭くなんじゃん?」
なんにも入ってないのか。じゃあ食ってもいいんだな。
口が臭くなる。ああ~そういえば。
でも、それがどうした??
首を傾げてもきゅもきゅとジャーキーを噛む。うまい。
「わかってないな~
空のことだから、チョコ口移しとかしようとしてんぜ??絶対。」
けたけたと茶々が笑う。
「でも、小太郎ちゃんは口が臭いので出来ないでしょ~?」
ごっくん。ってジャーキーを飲み込む。
そういうことか。
「家に帰るまでちゅー出来ないじゃん。」
「そゆこと。」
「茶々も食えよ!」
「やだよ~。おれ、福用に本命チョコ用意してるし~。
王道バレンタイン!口移しでおれのチョコを受け取りやがれ大作戦するから。
口がジャーキー臭かったら台無しだろ?」
「ひ、ひとの恋路を邪魔するやつは馬鹿に蹴られてしんでしまえ!」
「いや、鹿多いよ。」
「鹿肉も結構うまいんだからな!馬刺しのが好きだけど!」
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