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いっぱいいっぱい口の中をなめられて、お互いの唾液が唇の端から流れる。
押し付けられた空の身体が気持ちよくて、くーんって鼻が鳴った。
「ちぇ~失敗?」
つまらなそうな声が聞こえて、空の身体が少し離れる。
ああ、オレ、口が臭かったんだ。
口を押さえると、空がまたキスをしようとする。
「わ、わかったから。」
「うざ。」
ぎゅうって抱きしめられて、背中をたしたし叩かれた。
その場にあぐらかいて座った空がこいこいってするから、すとんと向かい合わせにまたいで座ると、空が落ちてた包みを開けて、チョコを出す。
「あーん。」
おお、チョコな。肉ほどじゃないけど、チョコも好きだぞ?
チョコを自分の口に入れると、空がキスをしてくる。
これが、口移しでチョコを受け取りやがれ大作戦か。
なんか……これ、けっこうクルぞ???
はあはあしながら、空の肩に頭を乗っけた。
「あれいいなあ~。」
茶々の声が聞こえる。
「ん?する?」
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