第1話

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『ごめん。』 「いきなり歌曲出てきてビビったわ」 『…あのさぁ。』 「ん?」 『俺、気付いてもぉた。やっぱりな、一番強いのって武器ちゃう。思いや』 「何やねんないきなり」 『たとえ力で捩じ伏せても、復讐は復讐を生んで争いは連鎖する。そんなん空しいだけや。』 「うわぁ…(引き気味に)」 『殺したから殺されて、殺されたから殺して…その繰り返しに果たして意味はあるのかと!』 「何でスイッチ入ってもぉた!?」 『俺はずっと自問自答して答えを探し続けたんや…この戦いに意味はあるのかと!心にダムはあるのかと!何処まで行くのかと!いつになれば終えるのかと!旅人は答えたよ…終わらせる事は出来るかと!』 「後半歌詞なってるやん!」 『荒野に咲いた揚羽蝶…揺らぐその景色の向こう』 「おいやめとけ権利関係面倒い事なるぞ」 『俺は悟ったんや。答えなんて所詮近付く事は出来ないオアシス…せやから、俺は剣を捨てた。代わりに、この言葉を伝えるよ!この言葉でもってぶつかるよ!』 「引き摺るなー」 『冷たい水を下さい!出来たら愛して下さい!…この魂が今こそお前をキルユーナウ!僕の肩で羽を休めておくれーー!』 「え!?」 『この渾身の技を食らえ…!愛と…希望と…ロックンローーーーール!ジャスラーーーーック!(絶叫。舞台上を無軌道に動き回る)』 「いやもう意味分からん!(定位置に引き戻し)やめさして貰うわ」 『どうも、ありがとうございましたー』 終。
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