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『あなたの不遜な態度は、織田信長の寵愛にあると思われます。しかし明日からは、その後ろ盾も崩れると思いなさい』
「信長様が俺を邪険に扱う訳ないだろ。知りもしない奴が、勝手に語るな」
しかし少女は揺るがない。不気味なまでの冷静さに、政宗も長可も嫌な予感を覚えた。
「政宗、お前の鼻をへし折れる奴って誰だよ」
「知らね。お前こそ、お前以上に信長が目をかけてる奴って誰だよ」
「……蘭丸とか?」
「最初からクラスにいるじゃねーか。今ここにいない奴だよ!」
「じゃあ俺も知らねーよ!」
教壇の少女はプリントを配り、さらに続ける。
『これがクラス替えの表です。このクラスから他のクラスへ移動となる生徒もいますので、確認するように』
政宗と長可はすぐにプリントへ目を移し、そして見覚えのある名前を見つけて固まった。
「……こいつは」
争いとは、絶対悪である。
争いを疎む「マザー」は、忌まわしき過去、争いの蔓延る「戦国時代」を平和の世に改変するため、戦国の世を謳歌した武将達を「戦国平和創造学園」に集める。そして学園生活により、平和主義の思考へ変化させようと企んでいた。
これは争いを誇りに思う武将が、未来からの干渉に立ち向かいつつも、ちゃっかり学園生活を謳歌する物語である。
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