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「え、兄弟?」
「あぁ
説明してやるからちゃんと聞けよ?」
それから彼…早智は今までの事を説明してくれた
彼は遠い昔に犬と人間が結ばれたという家柄の子孫で何故かは分からないけど誰かに追われてる事
きっと珍しい種族だから物珍しさに欲しがる人間がいるのではと早智は言った
早智の種族はもう早智の家族しか残っていなくて必死に逃げてきた途中で兄弟達とはぐれてしまったらしい
「俺はあいつらとはぐれた後犬の姿になって逃げてた所運良くお前が拾ってくれたって訳だ」
「早智のご兄弟は今どこに…?」
「……日本に来てここら辺までは一緒にいたから多分この辺りにはいると思うんだが…」
「そっか…」
きっと行方が分からないご弟をずっと1人で探してたんだ
自分も追われてるのに
「私で良かったら…」
「本当か!?
ありがとな!!」
早智は力強く私の手を握るとキラキラした瞳を私に向けてきた
あ、初めて笑顔見た
結構かわ…って何考えてるんだろ
ぐぅ~
「……腹減った」
「じゃあ何か作るよ」
「…今日はちゃんとした物食わせろよ?」
「わ、分かってるわよ!!」
こうして私は少し?不思議なペットとの共同生活を始めたのであった
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