第1話

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きっかけはたった1つの書き込み。 「ねぇ知ってる?この近くには廃墟があって幽霊が出るって噂だよ」 友達とのLine中に呟かれた言葉。 「廃墟かぁ・・・」 私は聞こえるか聞こえないかのボリュームで呟いた。 この近くの廃墟って言ったら誰でも知っている歩いても行ける距離にある。 この呟きを見て思ったことは廃墟のことではなく呟いた人のIDだった。 知っているIDではなく【謎の誰か】 特に興味があるわけではないので無視しようと思った。 「マジで?!行ってみようぜ!!明日8時に廃墟な!!」 そう呟いたのは私の男友達永倉功太。 その呟きを見た瞬間全員「えー」「嫌だ」等の反論が返ってくる皆、考えていることは同じだろう。 「皆行くよな?」 もう一度呟かれる功太の言葉。 こう来ると皆断りにくい。 私もその中の1人なんだけどね(笑) そんなことを考えながらLineページを閉じて明日の準備をすることにした ――――これが、あの悪夢の始まりの…発端だった。
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