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「は?!」
空の姿が見当たらないだと?
功太、輝、勇気、弘人、賢治、瞳、和成、私....。
本当にいない。
「なんでいないんだ?さっきまでいただろ?」
私は信じられないという顔で彼を探した。
すると、輝が
「あ、空君?空君なら勇気君達より先にどっか行っちゃったよ?」
と言った。
「はぁ?!彼奴は....!」
忘れていたな。
彼奴は確かに人の言うことを聞くような奴じゃない。
だからって廃墟で..。
「へぇ~輝見てたのになんで止めなかったんだ~?」
「そ、それは!自由奔放だし....私が言っても聞いてくれないって思ったから....ごめん」
和成が咎めたことにより彼女はシュンっと縮こまる。
確かに、空が輝のことを聞くとは思わないが。
―――――その時だった。
ツン、と思わず鼻をつまみたくなるような異臭が漂う。
「な、何?!臭い!」
輝がハンカチで鼻をおさえながら言う。
異臭といってもただの異臭とは違う匂い。
まるで、何かの肉が焼焦げたような…――――
「この匂いはどこからするんだ?」
全員さぁ...といったような顔だったがただ一人
「確か初めに入った部屋に暖炉があったはずです」
私たちはそこからではないかと思い暖炉に向かう
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