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おせっかいかもしれないけど、俺に…なにかできることはないのだろうか…。
サトリは目をつぶりながらそうつぶやくと、寝返りをうって顔を横に向けた。
そして少し枕に顔をうずめながら、ぼそぼそと独り言を続ける。
「あの子はきっと…ニアとは違う…だから大丈夫…だよな。」
掛布団を握りしめながらサトリは言葉をこぼし、寝る体制に入った。
寝る途中、なにか気になることが頭に浮かんでも、サトリは考えまいと自分の頭の中で気持ちを切り替えた。
それから30分もしないうちに、サトリは意識が途切れて眠りについていた。
隣に添い寝しているベリーに寝相で起こされるまでは。
こうしてサトリのホワイトデーは、悩みに悩みながら幕を閉じた。
END
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