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「ねっ!ダメだったでしょ」
「うん、つーかめっちゃ怖いんですけど」
「橘玲奈(タチバナレナ)って仲良くするつもりあんのかな?」
「あるわけないじゃん、だって『氷姫』だよ!」
「しっ!聞こえるよ!!」
・・・ばーか、全部聞こえてるんだよ。
少女・・・否、橘玲奈は桜を眺めながら女子たちの会話を聞いていたが別に反論するつもりはない。
むしろ『氷姫』は自分にピッタリな名前だ。
姫のように美人だが氷のように冷たい
誰かがそう言いみんな『氷姫』と呼ぶようになった。
だが、有難いことだ。
これで誰も寄って来ない。
今日も私はひとり
そして、明日も明後日も・・・
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