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「ただいまー。」 じーちゃんの家の玄関から聞こえた声は お袋。 いつもより早いな…と思ったら 両手にはものすごい荷物。 「そんなに用意しなくても良いのに。」 荷物を持ったお袋にじーちゃんが掛けた言葉で 荷物の意味を知る。 早々に自宅に避難していないと 逃げられない事になりそう。 ソファーに置いた荷物を持ち上げ、 この家と自宅と繋いだ通路に向かおうとした瞬間に 「おい。気配感じて逃げるなよ。」 じーちゃんとは違う男の声が聞こえ 嫌々振り返ると 予測通りの人がいたので、 「こんにちはー。」 愛想笑いを浮かべてご挨拶をした。
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