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「アレ?今日は柴崎は?」
木崎のおじちゃんに遅れる事数分後に
里美さんが一人でいらっしゃったので、
じーちゃんが声をかける。
じーちゃんは柴崎のおじちゃんが大好きだ。
木崎のおじちゃんのことだって大好きなのに、
素直になれなくてついつい悪態ばかりの会話だけど、
それも長年の仲だからと思う。
「今日は…用事が有って。」
あんまり良い返事って雰囲気じゃない。
里美さんの顔をみんなで穴が開くほど見つめる。
ここに居るみんなに嘘がつき通せると思わないで。
ってか、里美さん、嘘が下手すぎ
「優人に見つめられたら照れちゃうじゃない。」
里美さんが誤魔化すために俺の名前を上げたため
腕組みをして里美さんの顔を見る。
小さい頃見上げていた存在は、中学生の頃見下ろす大きさになった。
親父に似た為、木崎のおじちゃんの所の大祐くんと
肩を並べるくらい成長したことが自分の中では嬉しい。
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