26/37
前へ
/440ページ
次へ
「優人のその見下ろす雰囲気は、 普段全然感じないのに、長谷部くんの感じね。」 里美さんは観念したらしく、 そう言った後で深くため息をついて、 「健康診断で気になる項目が有って…」 「それで留守番させてるの?さすが鬼嫁だね。 相変わらず健在か?」 木崎のおじちゃんは横槍を入れたが、 多分違うってのはみんな気づいてる。 「検査入院…してる。昨日急に空きが出来たから…って、 今日は私もここに来るの止めようと思ったんだけど、 あの人『楽しんでおいで…いかなかったら早瀬が寂しがるよ』ってさ。」 最後の一言…すっげー柴崎のおじちゃんらしい。 自分の事よりも…周りの事…みたいな性格。 一番色濃く引き継いでるのは健ちゃん。 「どこが…?」 じーちゃんが飲み会って気分じゃなくなったと言いたげに 里美さんに問いかける。
/440ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3008人が本棚に入れています
本棚に追加