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「おかえりなさい。」
すでに自宅での食事会は終了して
じーちゃんは寝ている様子。
家の灯りは消えていた。
隣の病院は…いつものように
多少薄暗い感じはするが、
照明は完全に落とされていなかった。
「今日は…大ちゃんの日だね。」
定位置に大ちゃんの車が止まっていた。
「みたいだな。」
親父は久しぶりのロングドライブに疲れたらしく
首をコキコキと鳴らしていた。
家の中でやるとお袋に
『それ…やらないでー。』と言われるからだろう。
にやっとして見つめると、
向こうもこっちの意向がわかったらしく
口元をゆるめて軽く笑顔を浮かべていた。
「「ただいまー」」
慣れた自宅に二人で仲良く声を揃えて声をかけると
いつものお袋の声が聞こえた。
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