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「…うん。」 深津さんのお母さんの事を思い、 移植に興味はあるけど、それが長く持続させることができるかと 自問するが、答えは出なかった。 きっと、色んな事を… これから学ぶ中で、興味を持つだろう。 それが、じーちゃんみたいに消化器外科なのか… 木崎のおじちゃんみたいに…救命医なのか… 柴崎のおじちゃんみたいに…臓器移植にベクトルが向かうのか… それは全く分からなかった。 「みんな…優人の決めたことを応援してる。 優人が迷って悩んで選んだことを…誰も何も言ったりはしない。」 俺が…そばにいたいと思う人たちは、 こうやって懐深く俺を思ってくれる。 その優しさの中で、 俺はずっと生きてきた。 これからも…ずっと…
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