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「お互い…もう少しわがままになろうよ。 お父さんも私も…やりたい事…これからは一生懸命やって行こう。 お母さんの分も…」 その一言に深津さんは男泣きしていた。 ぶー子に聞けば、 『お母さんのお葬式だって泣かなかったのにね…』だそうで、 そんな一人で過ごさなければいけない夜に、 立候補したのはお袋と美晴さん。 「「ぶーちゃんを一人なんて 心配だから、そんな日はぜひうちに!」」 最初は遠慮していた深津さんもぶー子も、 お袋たちの勢いに折れ、 夏芽の家とじーちゃんの家と交互にお泊り会をしている。 さすがに親公認とは言え、付き合い始めたばかりで お互い気恥ずかしいため、 俺の家に来る時は、夏芽もお泊り会のようにやってくる。 じーちゃんの家の、 過去…お袋の部屋だった場所を、お泊り会用の部屋にして、 夏芽とぶー子と心美と…楽しそうに過ごしている。 その笑顔が嬉しく思う。
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