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「いらっしゃい。」
家に上がってきた2人に、
お袋が声をかけている。
健ちゃんは、
「さーて。俺はボチボチ失礼します。
早瀬先生ありがとうございました。
ゆーと…またな!」
そう言いながら、夏芽たちとすれ違いで
お帰りになってしまった。
「俺もぼちぼち…仕事に行くかー!」
グーッと伸びをして、
仕事への気合を入れた隆ちゃんが
「こっちゃん!夕飯楽しみにしてるからねー!」
軽快に通用口に向かって歩き始めた。
木崎のおじちゃんは、
「ぼちぼち…いっちゃん…帰ってるかな。」
孫たちが幼稚園に通うようになり
手持無沙汰が寂しいらしい。
寂しいとここに来る。
孫に目じりを下げている木崎のおじちゃんが、
今…一番小さい子どもたちを満喫中だろう。
いっちゃんも孝祐も…
木崎のおじいちゃんが大好きだ。
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