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「お父さん…嫌そうな顔して… お仕事していますね…」 先に風呂に入ったぶー子が 頭にバスタオルを巻きつけたまま俺の隣に座ってる。 「うん。一年の中で一番嫌な仕事だからねー。」 「へー…毎年の事なんですね。」 「ですよー。見慣れてやってくださいね。 定年まできっと見れますから…」 「・・・・・・」 ずっと、傍にいたいって思ってる事を、 こうして遠まわしに伝えているが、 きちんと伝わっているらしく、 絶句して、顔を真っ赤にしてる様子が かわいく見えるんだから、 骨抜きにされているようなもんだよな… 俺。 「良いんですか?ワタシで…」 真っ赤な顔でフリーズしていた彼女が、 ようやく起動したらしい。 突然の質問に、 「はっ?」 今更…何を言ってるのやら…。
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