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「じゃぁ…逆に、俺で良いんですか?」 愛想も良い方じゃない。 カッコいいとか言ってもらえる事も有るけど、 そんなみんながみんな言ってくれるほどのイケメンとは思わない。 性格だって、若干…いや、かなり 曲者の部類だと思う。 人当たりの良いお袋より、 鬼と呼ばれ続けている親父に共感する事の方が多いから…。 「何…言ってるんですかね?」 くふっ。と笑った彼女の答えが、 俺の中で嬉しく思える。 目の前の彼女を愛しく思う。 自分にこんな感情が有るとは思わなかった。 こんなにも深く大きく自分の心の中に 巣食う存在に出会えるなんて思ってなかった。 「来週から…少し、会う時間が取れなくなりそう。」 自分の中で寂しいと思っていた案件を伝える。
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