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医学部に入る事、 N大にする事… たった一年前の俺には想像も出来なかった。 だけど、こうして俺の環境は、 この選択肢に繋がるような環境だったんだな… 時折、そう思うようになった。 それが嫌だったか…と問えば、 逆に嬉しい事でもあった。 過度な期待では無かったから、 プレッシャーにはならなかったけど、 じーちゃんは小さい頃の俺に、 「いつか一緒に働けるようになりたい。」と思っていたことが 有ったと木崎のおじちゃん伝手に聞かされた。 その期待に応える事が出来た事を嬉しく思う。 じーちゃんの書斎には相変わらず ばーちゃんとお袋の写真が飾られている。 自分と心美の幼い頃の写真もいつの間にか増えていた。
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