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いつか…ここに、 医者になった俺と白衣姿のじーちゃんと写真を撮ってもらって 飾ってもらえるようになろう。 出来れば、柴崎のおじちゃんや木崎のおじちゃんも…一緒だと良いな。 長生きしてくれよな…。 心からそう思う。 そして、俺たちが歩いて行く姿を、 いつまでも見守っていてほしいって思う。 穏やかにこんな事思うようになったのは、 家族を大事にしているぶー子の姿を間近で見て、 優しさを分けてもらっているからだと思う。 「ばーちゃんも、そんな存在だったのかな?」 ぼんやりと若かりし日のばーちゃんに心の中で問いかける。 答えは帰ってこないけど、 その答えは、今のじーちゃんの姿なんだと、 俺は思う。
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