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「いえいえいえいえいえいえ・・・」 めっそうもない…なんて言いながら 俺の言葉に反応している方に お袋は申し訳なさそうな顔をして見守っていた。 多分、俺が部屋を出たら親子だと言う事を追及されるんだろう。 申し訳ない事したな…。 まぁ…モテる息子を持ったと…諦めてくれ… って自分で過剰に評価したら気持ち悪くなってきた。 「それじゃ…失礼します。悪かったな。」 先客の方とお袋に挨拶をして退室。 ぼんやりと建屋の外に出て、自転車置き場を目指す。 ポケットに入れた携帯がピコンっ。と一つ反応した。 メッセージアプリに何か入ったらしい。 表示させて見ると、 「今日から教習所ですね。頑張ってください。」 個人特定をするアイコンの写真は芍薬の花。 さすが花屋のムスメだな…
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