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「お前…ホントムカつく。」 「勝手にムカついてろよ。」 帰り支度を整えながら、 真太郎の言葉に軽口で返事をして、 「先に帰るぞ。」 不貞腐れた。 俺は恋愛の話が苦手…。 まだ本気で人を好きになった…記憶が無い。 高校3年にもなって、 初恋もまだです…なんて、 とてもじゃねーけど言えない。 『好きです…』って真っ赤な顔をして 後輩がバレンタインにチョコレートを手渡してくれた。 断る理由が…見つからなくて、 しばらく…登下校を一緒に…って言う 一般的な『お付き合い』ってのをしたが、 どう言う訳かその道中、 俺が話題を振っても 「はい。」しか返事をしないその女の子… 魅力的だとは思えなかった。
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