4人が本棚に入れています
本棚に追加
(さて……りさこは帰ったし、校門に行きますかー。)
俺は学校の校門にウキウキな気分で行った。
校門でとくちゃんを待っていると、とくちゃんはすぐにやって来た。
「高岡く~ん。待った?」
「ううん。俺も今、来たとこ。」
「じゃ~行こうか?」
「うん!」
俺はとくちゃんと2日前に約束した喫茶店に向かった。
「ねぇ?、ゲーセン行くよね?」
「えっ!?今日は行かない!」
「え~!!なんで?行こうよ。」
とくちゃんは行きたそうだった。
「……わかったよ。行くよ!だけど、喫茶店行った後、時間があればね!」
「やった!!」
とくちゃんは俺とゲーセンに行く約束をして、とても嬉しそうだった。
「とくちゃんってさー……なんで、最近俺をゲーセンに誘うの?」
俺は前から気になっていたことを聞いた。
とくちゃんと知り合いになり、一緒に帰るようになってから、学校帰り、休みの日でもとくちゃんに誘われ、ゲーセンに行っていた。
「……寂しいからかな。それに高岡くんとゲーセン行ったら楽しいから!」
俺は須賀屋からとくちゃんを紹介された時、とくちゃんのことを少し教えてもらった。
「たかっち!!あのね~、とくちゃんのことだけどぉ~。実は……いじめられてたらしいよん。詳しく知らないんだ。私も最近、友達になったんだよん。とくちゃんに友達いないみたいだから、たかっち友達になってあげて?私もりさも部活で忙しいから。お願いだよん!!」
(なんで、高3のこの時期、部活で忙しいんだよ!!)
っと思いながら、俺は須賀屋の願い通りにとくちゃんと友達になった。
「えっ!?……ありがとう。お……俺もとくちゃんとゲームしていて楽しいよ!」
「ほ……ほんとうに?」
「うん!特に……」
「あっ!あれはね……」
俺はとくちゃんとゲーセンのゲームの話しをしながら、喫茶店に向かった。
学校から歩いて15分。
喫茶店『愛』に着いた。
最初のコメントを投稿しよう!