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「相談?」
「俺にきたラッキーチャンスはな」
ハルクは黒いスキニーパンツのポケットから黒い携帯を取出した。
ハルクがメール作成画面を開いて打ち込んだのは、ハルクに訪れたラッキーチャンスの内容。
ウチと悠理は、白いテーブルの中央に置かれたハルクの携帯画面を凝視した。
【Q1、以下のうち、あなたが知りたいことは何ですか。
1.恋人の願い
2.ラッキーチャンス
3.死因
4.過去】
「これ……」
「俺のラッキーチャンスは、何かと引き換えに情報を手に入れられるものなんや。悠理が言ってたのとは違う」
「恋人の願いって、あんた今恋人なんかおらへんやろ」
「うっさいわ、俺に言うな。死因も誰の死因やっちゅう話やし、過去ってのも漠然としていてようわからへん」
「それでハルク、どれを選んだんや?」
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