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「ラッキーチャンス」
ハルクはもう一度携帯を手に取り、昨日受信したメールを1通見せてくれた。
【Q1、以下のうち、あなたが叶えたいものは何ですか。
1.恋愛の成就
2.記憶の喪失
3.夢の実現
4.障害の抹消】
「……なんやコレ」
「わからへん。やから、2人にも聞きたいと思った。ラッキーチャンスについて知りたいって答えたら、ラッキーチャンスの選択肢と思われる内容が送られてきた。これ、どういうことやろか?」
「うーん、誰かが答えたラッキーチャンスなんやろか?」
「もしかして」
それまでウチとハルクのやりとりを黙って聞いていた悠理が口を開いた。
「これ、ハルクさんが一番知りたいラッキーチャンスなんじゃないですか?」
「やから、呼び捨てでええし敬語要らんし、俺も悠理って呼ぶし! って、ええ?」
ハルクは驚いたように悠理を見た。ウチも、悠理に顔を向ける。
「どういうこと?」
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