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俺は確かに交通事故で死んだ、それから記憶は途絶えて今はとんでもないことになっている、かなり目線が低いので赤ん坊に転生したか?
と思ったが、それよりは大きいし、森の中で赤ん坊を放置するのもおかしい、それに俺は今歩くではなく、這いずって移動している、近くにあった水たまりに近づいてみる。
そこに映ったのは目も顔がなく、つるつるとした身体にゲル状で面積分のばすことのできる身体、そう俺はスライムに転生したのだ。
何たること、スライムなんて1LVで簡単に葬られてしまう、一番最初にやられてしまう、そんな役じゃないか。
「……」
ため息を吐こうとしたが、なんせ肺もない、口のようなものを作っても出るものは何もなかった。
さて、これからどうしたものか。
目がないのにどうやって景色見てるんだろうと自分でも気になったが、気になっても、無駄なわけで、俺は途方に暮れていると、頭の中に情報が流れ込んできた。
幾つものモンスターの情報、ステータスの見方、スキルの習得の仕方などなどだ。
一瞬これはゲームの中に転生したのか?と思ったがどうやらこんな状況になっているのは俺だけらしい。
ステータス画面を開くと始めての転生者(スライム)と書かれているからだ。
ヘルプがあったのでとりあえず目を通す、ヘルプにはこう書かれている。
『他者を喰らい進化し、神を目指せ』
俺の目標は神らしい、とりあえず、どんな方法を取ってでも、生き残ってやる。
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