お見合いから旅へ

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斎)あんたの笑顔を見ると・・・・・いや、何でもない。 悠)変な斎藤さん。微笑 それから日が暮れてしまい帰ることになった。 悠は藤林の家に、斎藤は宿屋に帰ることになった。悠は斎藤とは反対の道なので河原で別れた。斎藤は「送って行こうか」と言ってくれたが断った。別れ際に「変な輩には気を付けろ」と悠の身を心配してくれた。悠は「大丈夫です」と言って藤林の家に帰っていった。 悠が藤林の家に帰るとヨネ以外の皆悠の姿を見て驚いていた。声を揃えて「女に見えない」と言われ、「本当に女なのか?」とまで言われる始末だ。ヨネは暖かく悠を見守るばかりで助けてくれない。軽く睨むと藤林の皆は息を呑んだ。それから悠はさっさと与えられた部屋に行き引きこもった。まずは小太刀の手入れをした。新品なのか、とてもいい感じに手入れが施されている。斎藤が手入れをしてくれていたことが一目瞭然だった。また会ったらお礼を言おうと思った。 小太刀を抜いて見ていると突然声を掛けられた。悠はご飯の時間を忘れていたことに気付いた。お腹はそれほど空いていなかったから味噌汁とご飯だけ頂いた。 そして、寝る前に悠は今日1日で一番よく笑った日だと思い眠りに吐いた。
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