「出発」

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午前9時 嵐川家 玄関 「よし!みな、準備はできたか?」 袴と着物にバンダナをつけ、腰に日本刀、背中に鎖鎌を装備していた。 「だ、大丈夫です・・・」 制服姿に柳葉刀を携えた華江。 「っしゃ!!いつでも行けるぜ!」 鉢巻きにサーベルを携え、幕末の官軍みたいな姿の弥彦。 「秀悟まだかしら・・・」 背中に槍を装備した春菜。 するとリビングから黎子がやってくる。 「もうすぐ来るよ」 黎子は背中に薙刀、腰に日本刀を装備し、大胆にも丈を短くしたスカートに右側に切れ込みを入れていた。 「れ、黎子!?」 普段からは想像もつかない黎子の服装に春菜は驚く。 「ん?何か変か?」 「い、いや随分と大胆だなって」 「フフフ・・・こうした方が動きやすくていいのだ」 「な、なるほど」 「そういう春菜だってミニスカじゃんかよ」 弥彦が突っ込む。 「私のは普通よ!ふつう!」 顔を膨らます春菜。するとリビングから秀悟が来る。 「すみません。待たせました」 左の腰に日本刀、制服上着の裏側に拳銃を装備していた。 「うむ・・・では行こうか。先頭は俺が行く。各自、警戒を怠らないように」 こうして、6人は生存者探索を開始した。
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