「迅雷」

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午前9時10分 住宅街北 「なぁなぁ」 弥彦が黎子に声をかける。 「どうした、弥彦?」 「お前の親父さん、鎖鎌なんて使うのか」 「そうだがそれがどうかしたのか?」 不思議そうに黎子が尋ね返す。 「鎖鎌なんて、ゲームか漫画でしか見たこと無いからさ。バ◯ボン◯の宍戸◯軒とかさ、三◯無双とかさ」 「そのうち、見れるよ」 笑いながら返事をする。 なんて言っていると前方にゾンビが3体こちらに向かってくる。 「ヴァァァ・・・」 「出たか・・・俺がやろう」 背中から鎖鎌を取り出す。 「ねぇ、秀悟?あれって・・・」 春菜が尋ねる。 「鎖鎌だ。まさか現実で使う人がいるとは思わなかったが」 秀悟もそのことに驚く。 「アァァァ!」 ゾンビが黎子の父親に向かってくる。 「・・・フンッ!」 鎖分銅の部分をゾンビの頭に放つ。 「グシャ」 頭を潰されゾンビが絶命する。
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