「迅雷」

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「ぬんっ!」 続けざまに右側のゾンビを鎖で拘束する。 「おおっ!!」 闘いぶりに弥彦の目がキラキラする。 「逝け」 鎖で拘束したゾンビの首を斬る。 「ウアァァァ!」 が、左側のゾンビが襲いかかる。 「危ない」 弥彦が拳銃を取り出そうとするが。 「・・・」 襲いかかっていたゾンビが地面に倒れる。 父の右手には血に塗られた日本刀が握ってあった。 「な、何があったんだ?」 弥彦が驚く。 「・・・父さんの十八番。居合いさ」 「い、居合いって、日本刀を抜刀する時の力を以て相手を一瞬で斬り捨てる技ですよね・・・時代劇とかでしか見たこと無かったけど、使い手が本当にいたんだ」 華江が圧倒される。 「・・・終わったぞ」 黎子の父は刀身の血を払い、余裕綽々で刀を納めた。
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