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「ウゥゥゥゥ!」死んだはずの進が起き上がり、坊さんに噛みついた。
「うわぁぁぁ…た、助けて…」
首を噛まれた坊さんは血を吹き出して絶命した。
「キャァー!!」
葬式会場はパニックになっていた。
我先にと入口へ逃げる者、つまずいてしまう者もいた。
「あ、あなた…生きてたの…?」
怯えながらも進の妻は夫であるはずのものと対峙していた。
「ガウア!」
が、通じるはずもなく妻は首を噛み切られ絶命した。
「ひっ…た、助け…うわぁぁ!」
逃げ遅れた老人らしき人も先程絶命したはずの坊さんに噛み切られ絶命した。
「アハハハハハハ…親父…お袋」
失禁するように後ずさりする進の息子。
しかし、二人は既に別のものになっていた。
そして、公民館に3人目の悲鳴が響きわたった。
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