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「無事だったのだな。島建設の若社長」
黎子の父が一礼する。
「いやいやいや、嵐川さんが助けてくれなかったら今頃、奴等の仲間入りだったからね。お!娘さんも一緒みたいだな!」
男も一礼する。
「嵐川三左衛門秋定の娘、嵐川黎子です」
深々とおじきをする。
「まぁまぁ、そうかたくなるなって!ま、よろしくな!」
笑っていると。
「あの、あなたは?」
秀悟が尋ねる。
「お!俺のこと知らない人もいたもんだな。俺は島智也。この建設会社の…元社長だ」
笑いながら自己紹介する。
「島さん!無事だったんですね!」
春菜が駆け寄る。
「お!誰かと思ったら大津さんとこの娘じゃないか!大きくなったな!」
「えへへ!そうだ、紹介しとくね!諸葛華江と網川弥彦、それと、赤城秀悟」
「よ、よろしくです」
相変わらずモジモジしながら華江が挨拶する。
「へ!よろしくな!社長さん!」
「改めてよろしく。島さん」
3人は挨拶をする。
「島さんなんて、やめてくれよ。適当に社長とか呼んでくれよ」
笑いながら秀悟の肩を叩く。
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