「迅雷」

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「では…引き続き生存者探索と車の鍵を探すとしよう」 黎子の父が呟く。 「おそらく、このガレージは安全です。ここで装備を整えておきましょう。あと、使えそうなものがあれば中央のテーブルに置いてください」 「確かに、蔵からもってきた日本刀とかは所々が歯こぼれしてる…」 秀悟が呟く。 「切れ味とは常に磨くことで保たれる。名刀いえども多くの血を吸えば歯はこぼれ、錆びていく…」 黎子の父は呟く。 「なるほど…ま、今は使えるものを集めよう」 そう言うと秀悟は作業に取りかかる。
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