「迅雷」

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「えーと…これとか!」 春菜は殺虫剤を持ってくる。 「なぁ春菜…ゴキブリ退治じゃあるまいんだからさ…」 弥彦が呟く。 「いや、春菜さんはいいものを持ってきてくれた。これと、小型ガスバーナーをガムテープで補強すると…」 智也が何かを作り出す。 「ま、まさか…火炎放射機」 華江が呟く。 「火炎…放射?ポ○モンじゃあるまいし」 弥彦が分からなさそうな顔をする。 「よーし!できた!」 下に殺虫剤に小型ガスバーナーを設置したものだ。 「なんか、地味だな…」 弥彦が呟くが… 「地味なんかじゃない…よっ!」 智也はガスバーナーの火を点火し、殺虫剤のノズルを押すと… 「ゴォォォォォッ!」 ガスバーナーの小さな火が殺虫剤に触れた瞬間、火炎となって放たれた。 「え、えぇ…」 無鉄砲な弥彦もこの光景には驚いていた。
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