「迅雷」

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「ホントか!」 あらかたゾンビを片付いて休んでいた弥彦が駆け寄る。 「あ、あれです」 鍵は排水溝の中に落ちていたが格子がボルトで固定されており開けられなかった。 「くそ…十字ドライバーが必要か」 「島さん持ってないかな?」 華江が呟く。 「そうか!!なんか工具とか持っていたしな。華江!ここにいろ」 弥彦は智也のもとへ走る。 「社長!!」 「おう網川君!!どうした!」 「ドライバー持ってませんか?」 尋ねる。 「何かに使うのか?」 「鍵があったんですが、排水溝の格子が開かなくて…」 「分かった!向かう!」 智也は急いで排水溝のある場所に走ってきた。 「ほら!あそこです!」 華江が指をさす。 「確かに車のカギだ…しかし」 智也の顔が曇りだす。 「どうしたんです…か?」 「このボルトは特殊なドライバーでないと回せない。建設会社にならあるんだが置いてきてしまったのだ」
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